2016年03月30日

黒目がちなつぶらな瞳は無垢なのではなく生きる為に備わっている個性だ

またまた続きです。
郁也を背負って闇の山を下りようとした理帆子は、懐中電灯を持って突如現れた別所によって誘導される。何も見えない闇の中で、理帆子と別所の会話は一筋の光に向かっていく。「私は、どこにいても、そこに執着できない。誰のことも、好きじゃない。誰とも繋がれない。なのに、中途半端に人に触れたがって、だからいつも、見苦しいし、息苦しい。どこの場所でも、生きていけない」


麓が見えて来た時、別所は懐中電灯の光を理帆子の顔に当てる。「テキオー灯」「海底でも、宇宙でも、どんな場所であっても、この光を浴びたら、そこで生きていける。息苦しさを感じることなく、そこを自分の場所として捉え、呼吸ができるよ。氷の下でも、生きていける。君はもう、少し・不在なんかじゃなくなる」

意識が薄く回復した郁也が、理帆子に弱々しく呼び掛ける。「りほちゃ…、ドラえ…もん…」理帆子が母を失った時に好きな曲を弾いて欲しいと言った言葉に、郁也が選んだのはドラえもんだった。

ドラえもんは、理帆子と郁也の心を繋げた。「欲しいものがある時は、それを言っていいんだよ。痛かったら泣いて、苦しかったら、助けてって言っちゃえばいいんだよ。きっも誰かがどうにか、力を貸してくれる。もう嫌だって、逃げちゃえば、いいんだよ。そうすることだって、できるんだよ。誰かと繋がりたいときは、縋り付いたっていいんだよ。相手の事情なんか無視して、一緒にいたいって、それを口にしても…」


それは誰に対しての言葉だった…?


エピローグ、成長した郁也と理帆子。あのSF遊びを思い出す。郁也が言う。「スコシの代わりにスゴクを使うんだ」

「理帆ちゃんはsugoku•f(すごく・フォルテ)だよ」




この物語の事を、もっともっと詳しく知って欲しいけど、これが私の限界です。理帆子のお母さんの事には全然触れていないです。ごめんなさい。郁也の心が真っ直ぐな所や理帆子が美人な事、別所君の正体、多恵さんの素敵キャラ、若尾が美形だって事、おばかぁーな美也ちゃんは本当は友達想いの良い子だって事、もっともっと知って欲しい。もし良かったら、ここで出会ったのも何かの縁だと、実際に本を読んでみてください。絶対に損はさせません。

posted by ミニ at 17:51| 東京 ☀| Comment(0) | 小説 | 更新情報をチェックする

人間以外の動物が親子愛や仲間愛を見せる事を、人間は心から喜んでいるの?

また続きです。
さて、別所と理帆子の会話はドラえもんの道具を介してどんどん深くなっていき、理帆子の元彼の話へ。元彼・若尾は、ドラえもんの道具「カワイソメダル」を持っているという理帆子。若尾は、頑張っている・弱いという自分をメダルにして外に示し、周りはそれを甘やかし許してきた、と。そんな若尾はsukoshi •fuhai

理帆子と若尾は確かに別れたんだけど、細々と連絡を取っていた。遊び仲間のカオリさんや美也ちゃんからは大反対されていたのに。若尾は次第に不安定さが増していく。久しぶりに食事に行った時に、テーブルの上にスロットで取ったチョコレートなどのお菓子をばらまく場面には戦慄して笑ってしまった。理帆子が喜ぶに違いないと信じて疑わない若尾に。

さて、理帆子にはまた新しい出会いがある。早退した帰りの電車で、別所と小学生の男の子が一緒に乗っているのを見つけ、こっそり追いかけてみる。その少年は郁也といい、家政婦の多恵と二人で暮らしている、松永の正式とはいえない子どもだった。松永とは、理帆子の父の友人で世界的な指揮者。父が失踪してからは末期癌の母と理帆子の経済的援助をかって出てくれている人物。

結構沢山、人の名前が出てきちゃうw いろんな糸が、ゆっくり静かに紡がれていく。郁也の母は亡くなっていて、その頃から郁也は口が聞けなくなっている。共に暮らせない松永の代わりに多恵が一緒に生活している。理帆子は郁也と知り合い、一緒にドラえもんも観た。口が聞けない郁也の表情を自分の鏡のように感じる。この世から母がいなくなるという辛さをどう乗り越えたのか?私は乗り越えられるのか?どうしようもなく辛い時に、またピアノを弾いてくれる?以前の理帆子からは想像出来ないような想いの溢れ方に、郁也は強く頷く。

理帆子から、ついに突き放された若尾は、ゆっくり静かに狂気を持った。その矛先は弱い者へ。子どもへ。郁也へ。

理帆子は死に物狂いになる。山の中で、郁也の名前を絶叫するシーンは自ずと理帆子の声が聞こえた位に、物語から怒りがほとばしっている。捨てられた新しい冷蔵庫の扉をこじ開ける「人差し指の爪は割れ、小指の爪が剥がれてぐらぐらにな」って、助け出した郁也の身体は生気が感じられなかったけど、背負って手を握った時、指が微かに動く。

「それは、見えない鍵盤を弾く仕草だった。ドシラソラシ、ドシラソラシ、ドシラソラシ、ドシラソ」


またまた続く。




posted by ミニ at 16:49| 東京 ☀| Comment(0) | 小説 | 更新情報をチェックする

深海魚は必要がないから目がないようなものなのかもしれないけど、必要がないっていうのは環境が決めた事なの?

続きです。
この辺りまでは割と淡々としてますね。自分の周りの個性を冷静に見ている理帆子がひたすらに描写されている。だけど、同じ学校の三年生別所あきらに出会った所から物語がグッと動き出す。

別所は、図書室で突然理帆子に話しかける。写真のモデルになってくれないかと。断る理帆子だったが、度々話をしているうちに別所は話の分かる人間だと気付く。

あ、これは恋愛小説ではありませんw ただ、別所は理帆子にとってキーパーソンなのです。

もう一人?のキーパーソンは、ドラえもん。この小説は10章に分かれていますが、その章のタイトルはドラえもんの不思議な道具です。理帆子は「ドラえもんは原体験」と言った事をキッカケに、別所にどんどん自分の事を話し出す
。その中で言った別所の言葉で、私もそう思ってるんだよ!!と強く共感した言葉…達観した嫌な子どもだったから友達がいなかった理帆子を支えたのは家にある本だと明かした時の言葉…「あの時期にこの作品がなかったら、今自分は生きてなかったかもしれない。そう考える瞬間が、僕にはあるよ(中略)本当に面白い本っていうのは人の命を救う事ができる。その本の中に流れる哲学やメッセージ性すら、そこでは関係ないね。ただただストーリー展開が面白かった、主人公がかっこよかった。そんなことていいんだ。来月の新刊が楽しみだから。そんな簡単な原動力が子どもや僕らを生かす」

現実逃避?そんな言葉で片付けないで。こういう想いをした事がある人間ならば分かるはず。ない人間は「ないから分からない」で済まさないで。分からないなら分かろうとすればいいだけ。それから、感動するといわれている本だけが人間の命を救う訳ではないんだよね。そうなの。作者の思惑を跳びこえた宇宙レベルでの話なのです。

また続く。
posted by ミニ at 12:43| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

涙で海が出来そうだなんて言ったら、海底のくじらに鼻で笑われてしまうのかなって思ったけど、鼻ってどこにあるんだろう、くじらの。

実は体調不良により、点滴中です。絶賛3日目。これで回復すれば投薬に切り替わるけど、もしかしたら後々検査&手術かもしれない。どーしよう。保険入ってないのに。お酒はもちろん飲んでません。オールフリー初めて飲んでガックリでした。まずっ。
それはさておき、何しろ毎日6時間強暇なもので、娘が面白いと言っていた分厚い本を読んでみた。結果、これはスゴイです。

「凍りのくじら」辻村深月

理帆子は、偏差値の高い高校に通う一年生。学校・遊び仲間などから求められるリホを上手く使いこなす事で、世の中とバランスを保っている。心の中で馬鹿にしながらも、それを一切見せずに器用に付き合っている。本当は、きらっとする相手には自分の考えている事思う事を最大限の語彙力を使い伝えたいんだけど、なかなかそういう人間には出会えないんだよね。お父さんのような人には。

理帆子のお父さんはカメラマンで、大のドラえもん好き。自分が病気で永くないと知り、幼い理帆子と妻の元から姿を消した。家から出る日、なにも知らなかったとはいえ行かせてしまった事を理帆子は重く引きづっている。

とはいえ、理帆子は父との思い出が詰まっているドラえもんの事は嫌いになる事はなかったし、藤子・F・不二雄先生の「ぼくにとってのSFはサイエンスフィクションではなくて、『少し不思議な物語』のSF(少し・不思議)なのです」という言葉から、人それぞれに合った言葉を決める遊びをします。

より良い男を求めて飲み会を渡るカオリさんは、sukoshi•finding (少し・ファインディング)だし、バカなんでぇという可愛い美也ちゃんはsukoshi •free  美人生徒会長の加世は不満を漏らしながらボルテージをあげていくsukoshi •fungai  という風に。そして、自分はsukoshi •fuzai。どこにいてもそこを自分の居場所だと思えない。

なんだコレ、私か??

続く
posted by ミニ at 11:57| 東京 ☀| Comment(0) | 小説 | 更新情報をチェックする

2016年03月24日

別れの季節だね。

パートから、6年目になる職場を昨日辞めました。最後の給食、キムチチャーハンを作りましたよ。
私の事を一年教えてくれた大先輩から、もう一人前だよ!!と言われました。一年前は何も出来ない私にどうしよう…と思ったとも言われました。そして、この一年で成長したと…。

平静を装ったけど、ものすごく嬉しい言葉なの。マニュアルなんかない、感覚・センスが問われる職人のような仕事なの。だから、ね。もちろん、私の成長は指導がいいから!!

美味しい給食を作りたい、それだけ。それだけが大事。

涙、涙、涙。

もっと一緒に仕事したかったけど。私は羽ばたきます。羽川翼。なんちて。

posted by ミニ at 22:03| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年03月18日

羽ばたきたい

今日は娘の卒業式でした。イマイチ活気のない学校だったけど、友達同士の絆は深く、明るい男女交際してるコも多い。
クジで決まった卒対も、今日で無事終わった。

三年間ってあっという間だね!だけど、子どもっぽかったコ達が、夢に向かってまた大きな一歩進んだ。大きな大きな成長を見たよ。

小学一年生から知ってるコがたくさんいるから、その感慨ったらないよね。おはよーって手を振ったら、おはよーって振り返してくれるフランクさが嬉しかった。

卒業式の歌そのものが良いのはもちろんだろうけど、こんな歌が歌えるまでに成長した事に感動するんだね。親になってよかった。

幸せを感じた卒業式でした。その後、娘と喧嘩したけどね。
posted by ミニ at 23:08| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年03月16日

憤死前夜

思い込みとか誤解とか、糞食らえ!!

何も見えないお前らの目は節穴どころの騒ぎじゃない。目の前の事実をありのままで受け入れてよ。美しさを惜しみなく愛でてよ。

己を知る器がないならば、他人の教育をあきらめろ。

もう、泣きそうだよ。馬鹿に馬鹿にされて。
posted by ミニ at 23:35| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年03月13日

体の一部に例えた言葉は分かりやすく重い思い

小学生の頃、テレビでやっていた洋画劇場で見た「サウンドオブミュージック」。
テレビは余り見る事を許されなかったあの頃、公認の夜更かしをして観た。映画をキラキラと彩る歌のシーンに釘付けになった。私にとっての真夜中に、夜明けのラストシーン。慣れない夜更かしで瞼は重いが何故か熱くて、なかなか寝付けなかった。

私はその後、大の映画好きになるんだけど、 何度見ても好きな映画は好きだね。いつ観ても褪せる事がなくて、むしろ鮮やかに当時の自分までが見えてしまい、涙涙なのだ。

思いは重い。そして、深い。
posted by ミニ at 21:28| 東京 ☁| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする

続きは

また時間を見つけて書きます。
posted by ミニ at 21:18| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年03月08日

まるでMCのように

image-3e33a.jpeg
娘が、友達の誕生日に贈った本です。その後、自分でも読みたくなって買ったものを私も読んでみまして。

可愛らしい表紙、ほどほどの文量。、帯の言葉がムカつくよね!!対抗意識満々で読んでみまして。

レビューを書く為に再読。

桜良は膵臓の病気で余命わずか。だけどその事は内緒にしていて、明るく元気で人気者だ。そんな彼女の「共病日記」を、偶然に僕は見てしまう。そっからの共犯のお話です。

語り出しの僕の根暗さと、彼女の無邪気さのコントラストはどっかで知っているなぁと思ったら、オーケンの小説や歌詞でした。

僕の事を最初は【秘密を知ってるクラスメイト】くんと呼ぶ桜良。「嬉しそうに振り返ったのが息遣いとステップの音で伝わってきた」
この辺りね。しかも、桜良はやたら僕にかまってくる。根暗な人間の夢だよね。

「君の膵臓を食べたい」と桜良に言われる僕。

桜良はもうすぐ死ぬのに図書委員なんかやってていいのかと僕が聞くと「私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ(死ぬまでにやりたい事をやってないじゃん)。そういう意味では私も君も変わんないよ、きっと。一日の価値は全部一緒なんだから。何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。私は今日、楽しかったよ」

僕は「…なるほど」しか言えない。

桜良の、死ぬまでにやりたい事に付き合う事になった僕。高い焼き肉を食べながらの会話。膵臓の話になり、僕は君の膵臓なんか要らないと言う。「きっと君の魂の欠片が一番残ってる。君の魂はとても騒がしそうだ」桜良は、わははと笑う。


そして、【秘密を知っているクラスメイト】くんは、【仲のいいクラスメイト】くんに変わる。もっとも、桜良の親友キョウコからは【根暗なクラスメイト】くんと呼ばれ疎まれるんだけど。

余りに明るく毎日を過ごす桜良が死ぬなんて本当は嘘か間違いなんじゃないかと思った僕に桜良が言った言葉が重い「君だけは真実を知りながら、私と日常をやってくれてるから、私は君と遊ぶのが楽しいよ」

そして、二人で新幹線で遠出をする。二人の会話が面白い。本当は重いはずなんだけど、面白い。旅行というより拉致だと言う僕に「自分自身を見つめるくらいなら、私を見つめてよ」。

そして、ちょっとアルコールが入った二人は「真実か挑戦」ゲームをする。「真実」と言ったら質問に答える。「挑戦」と言ったら指示された事に挑戦する。もう、いろんなフラグ立つよね。

悪ふざけが極まり桜良は「私が、本当は死ぬのがめちゃくちゃ怖いって言ったら、どうする?」と。それに対し僕は挑戦を選び、桜良の「一緒のベッドで寝る」という命令に従う。

僕らは潔白だった。潔白で、純粋だった。誰も僕を許してくれなかった。

桜良が僕に薦めた本は「星の王子さま」。この本。私も娘も大好きな本なので、このくだりが出てきて興奮。だけど、このエピソードは特に拡がりを見せる事はないw あんなに宝石のような小説なのにね。

彼女は少しずつ僕に心を預けているんだけど、それを僕に悟られたり、悟られる事で両思いになったりする事を恐れ出す。自分はもうすぐ死ぬから。自分が誰かのエスペシャリーになる事への葛藤。ドキドキするシュチエーションを茶化す彼女に本気で僕は怒る。

【ひどいクラスメイト】くん

桜良と僕は人生で初めての経験をする。エロい事ではない。初めての仲直り。

彼女は言う「偶然じゃない。私達は、皆、自分でも選んでここにきたの。君と私がクラス一緒だったのも、あの日病院にいたのも、偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。私達は、自分の意志で出会ったんたよ」

僕は思う。「果たして、彼女の命が残り一年てはなかったとして、もっと長かったとして、僕が今まで教わった以上のことを、彼女に教えられるだろうか」ホントだよ!!





posted by ミニ at 22:34| 東京 ☁| Comment(0) | 小説 | 更新情報をチェックする

2016年03月07日

拝啓

お元気ですか?私は元気です。
最近は、花粉症には辛いけれど、暖かい日が続いています。けれど、春の足音が聞こえているかと言えばそうでもなくて、また寒くなるそうです。

三寒四温と言いますが、一度暖かさを知ってしまうと寒さは一層身に染みます。

一度暖かくなり、また寒くなり、また暖かくなる。そんな裏切りを、毎年乗り越えて生きているのですね。

裏切られる事を覚え慣れるのか、忘却しまた知るのか。

分からないけれど。

もうなかなか会えなくなるんだぞ!
posted by ミニ at 23:18| 東京 🌁| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2016年03月02日

ハローグッドバイ

褪せているのは、見えないようなゆっくりな速度で毎日少しずつ褪せている。悲しみは、楽しさが突然途切れた時に起こる。
それは、とても辛いけれど、悲しければ悲しい程、楽しさが多かったという事。楽しさが多い程、悲しみが深くなる。  

沢山悲しくて泣いたのなら、楽しい思い出が沢山出来たという事。
posted by ミニ at 22:20| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする