2016年10月21日

伝えて欲しい。伝わるように。

image-06bd0.jpeg「星の王子さま」は娘も私も大好きなお話。小説でも物語でもなく、お話、がふさわしい気がする。
そんな大切なお話をモチーフにした映画が気にならない訳がない。CGって事でだいぶ減点されるけども。

お勉強ばかりの女の子とお母さんの微妙な関係、勤勉な学校に通う為に引っ越した先の変わったお隣さん。

子どもだけど、子どもでいていいのか悩む女の子と隣の変人おじいさんの交流。変人おじいさんは飛行士で、若い頃に砂漠で王子さまと出会ったというそのお話に魅せられる女の子。おじいさんと仲良くなり、王子さまと会わせたいという強い想いからの行動。

星の王子さまを信じる女の子が、ようやく出会えたのは大人になった王子さまだった。

「星の王子さま」を好きな人は嫌いな映画かも。だって、王子さまの大人の姿は夢がない。あのラストはなんだったの?と思ってしまう。

結論からいうと、いいとこ取りな映画。原作の、いい場面いい台詞は踏まえている。だけど身はどう?

王子さまと飛行士の場面は、クレイアニメのような感じで美しいだけに勿体ない。

キツネも可愛かった。女の子がおじいさんに言ったセリフも良かった。

全体的にはフワッとしていて、押し付けがましくなかったので、ま、いっか。
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2016年08月27日

先入観はダメだね。

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全く期待していなかった「インサイドヘッド」。何よりもCGアニメが好きじゃない。

だけど、最初から最後まで決して気を抜かずに製作された作品なんだね。飲むのも食べるのも忘れて夢中で見てしまった。

11歳の女の子ライリーの頭の中にいる5つの感情達、ヨロコビ・カナシミ・イカリ・ムカムカ・ビビリは、ライリーの素直な成長を願いながら感情を操作している。

ヨロコビが中心になっていたが、意図していた訳ではないながらもカナシミが大事な思い出に触れて悲しい思い出にしてしまったり、何かとチームワークを乱す行動を取る。

ライリーを朗らかで素直に育てたいヨロコビとしては、カナシミの存在は疎ましいものなんだよね。それはきっと、自分の感情の中でもそうなんだと思う。出来る事ならば、毎日笑って明るく楽しく過ごしていたいけど、妬みや怒りや迷いを持っていて、そんな自分に苛立ったりもする。

私は普通に見えるけど、普通じゃない位に危険な性格も持っている。その事を知った時は投薬もしたけど、とにかく自分と向き合おうと思い、そうしたらこの映画のような設定に気が付いた。この映画が出来るより何年も前の話ですよw

良い感情だけを愛で、悪い感情を排除しようとしてはいけないの。悪い感情はみんなで抱きしめて大事にしてあげなければいけないの。それに、悪い感情を持っていなければ、自分自身の悪い感情に悩んだり苦しんだりする人の気持ちが理解出来ない。なんで出来ないの?どうして分からないの?では駄目。

映画の中でヨロコビも、カナシミの存在感にハッとさせられる。カナシミを知る事で素直になれる。もっと周りと仲良くなれる。わざと明るく振る舞れたら周りも明るく出来るけど、心はどうなの?押し殺した感情は何処へ行くの?

棄てて良い感情なんて一つもない。棄てて良い記憶なんて一つもない。日々、忘れて行くものだとは思うけど、古くなり思い出す事もない記憶達が棄てられていくシーンは悲しかった。

脳の機能なんて、まだまだ人間には理解しきれてないんだから、忘れたと思っている記憶がホントに忘れられたのかなんて分からないよ。

嫌な事は忘れたい。だけど、それらも今の私を作り出しているんだよね。


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2016年03月13日

体の一部に例えた言葉は分かりやすく重い思い

小学生の頃、テレビでやっていた洋画劇場で見た「サウンドオブミュージック」。
テレビは余り見る事を許されなかったあの頃、公認の夜更かしをして観た。映画をキラキラと彩る歌のシーンに釘付けになった。私にとっての真夜中に、夜明けのラストシーン。慣れない夜更かしで瞼は重いが何故か熱くて、なかなか寝付けなかった。

私はその後、大の映画好きになるんだけど、 何度見ても好きな映画は好きだね。いつ観ても褪せる事がなくて、むしろ鮮やかに当時の自分までが見えてしまい、涙涙なのだ。

思いは重い。そして、深い。
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2015年07月05日

カメラワーク

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だいぶ前にレビューしたような気がする「フロムダスクティルドーン」に続編があった事を知ったけれど、レビュー見る限り面白くないようだったので、敬遠していた。

だって「フロムダスクティルドーン」は私のお気に入り映画なんだもん!ロドリゲスとタランティーノが最高に遊んでいて大好きなのだ。

続編はなんと2と3があるんだけど、今回は2だけ見ることが出来ましたよ。総指揮監督にはロドリゲスとタランティーノの名前があるけど、基本的には違う人の作品になっているようでした。

それでも、冒頭の劇中劇から、低予算ぶりが発揮されていて一人で笑ってしまいました。途中、モーテルでくつろぐ銀行強盗仲間達が、見ているポルノ映画について真面目に話し合う場面になんの意味があるのか全く分からなくて、寧ろ楽しみました。

1同様、どんどん吸血鬼に噛まれて吸血鬼化していくんだけど、銀行強盗の一人も吸血鬼になったのにそれを仲間に隠して銀行強盗をする意味、分からないよね。そんで、吸血鬼だって仲間にばれて仲間同士殺し合うんだけどさ、吸血鬼が大金を何に使うんだろうね。ラストで警官がそう言ってたけど、本当そうだわよ。

あと、警官達が吸血鬼を撃っても撃っても歯が立たなくて、どんどん殺されて行ってから、「吸血鬼には十字架が効く」と気付くとか遅過ぎるだろ!まぁ、銃撃戦からの至近距離チカラ対決になる流れはアクション映画ならセオリー通りなのかな。まぁ、これはアクション映画ではないけどw

とはいえ、陳腐な程にベタなカメラワークとか私は好きです!吸血鬼を刺し殺したパイプからの視点とか、血溜まりのバスタブをあえて映さずシャワーのアップとか。

そう、カメラワークって大事よね。こないだ買った、某舞台のDVDを観てつくづく感じた。そこの劇場の設備の問題なんだろうね、引きはすごい引きだし、アップは一人+半身とか、素人でもこれはないだろうと思う場面が多かった。あこぎな商売はしないで欲しいよね。

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2015年02月01日

明るい日と書いて明日なんだね

久しぶりに映画館で映画を観ました。映画館で最後に映画を観たのはアニメだったから、実写映画は本当に久しぶり。
娘は私が大好きな「サウンドオブミュージック」や「天使にラブソングを」やら、ミュージカルを好きになってます。一番好きなのは「レミゼラブル」みたいだけど。あれはずーっと歌が続いていて、すごいよね。

で、今日観たのは「アニー」です。昨日、娘は動画サイトで昔のを観ていたようです。

今回の「アニー」は舞台を現代にうつしている。アニーは孤児院ではなく、里親の元にいます。その里親ハニガンを演じるのはキャメロンディアス。この映画はミュージカルだぞ!?キャストを知った時、母娘に衝撃が走りましたよ。そりゃあ、魅力的なキャラクターを演じる才能には溢れているけど歌はどうなんだろうかと心配しちゃいました。結果、普通でしたw

オープニングは学校の授業。黒板の前に立つアニーはブロンドパーマのそばかす娘。「あれ??」と思ったら彼女はアニー1。次に課題を発表するのはアニー2。こっちだよ!1の子は前アニーそっくり。憎い演出。アニー2の発表は、レポートを読むのではなくて、クラスみんなにリズムを取らせながらの独特なもの。授業が終わり、アニーが街へ飛び出して行く場面に、このリズムは引き継がれていく。生活音が全て音楽になっているのは、アニー目線なのかな。


で、アニーが街中で車にはねられそうになった所を助けたのは、携帯電話会社を経営しつつNY市長の椅子を狙っているスタックス。スタックスはイメージアップ&市長当選に繫がる事、アニーもまた良い暮らしが出来る事で、共同生活を始める二人。

子どもなんか大嫌いだし、常に消毒薬を大量に持ち歩く潔癖性で、人と深く関わる事を避けてきたスタックスは、アニーの明るさや発想力に触れて変わって行く。アニーもまた、そんなスタックスと心の距離を縮めて行く。

スタックスがアニーを養女に迎えたいと思った矢先に現れた両親が、実はスタックスの側近が見繕った偽物だったと分かってからは忙しい!自家用ヘリで、スタックスは元里親ハニガンと里子達と、アニーを探しまくる。その時に活躍するアイテムが皮肉で面白い。

おしむらくは、アニーの魅力に何故みんなが引き込まれるのかというエピソードがない事。あんなに嫌な里親だったハニガンやスタックスがあっという間に改心するのは何故なんだと思うのは愚問?元祖アニーに頼り過ぎなんじゃないかというのは私の勝手な見解です。

とはいえ、歌姫だった過去を持ちながら落ちぶれたハニガンを演じられるのはキャメロンディアスしかいない!と思ったし、スタックス役のジェイミーフォックスは心を閉ざしていた時とアニーによって解放された時の演技が素晴らしかったし、フォックスの秘書グレースは賢女ながら可愛さがあって引き込まれたし、あの名曲「トゥモロー」は、明るさの中の歌ではなくて、出口の見えない暗闇にいる時の気持ちを歌ったものなのだと知った。

それからね、一瞬なんだけど私のアイドルが出演していました。

この映画が始まって、割とすぐ位の歌で私は既に泣いてました。なんだろう?思ったより映画館が満員だったから?歌が良かったから?久しぶりの映画で圧倒されたから?

やっぱり音楽は良いよね。歌は心を救うよね。私の明日は明るい日ではないけれど、明るくしないとね。


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2010年08月04日

一緒にいたい〈ネタバレあり〉

「トイストーリー3」を観てきました。3Dの必要はないなぁと思うけど、凄い良かったです。


私の記憶としては、CGアニメの流行った最初の方の映画かな。


初めて「トイストーリー」を観た時、CGはともかく、ストーリーが面白くて唖然としました。特に、自分がおもちゃだと知らなかったバズの場面!

「3」は大学生になるアンディが、もう遊ばなくなったおもちゃ達を片付ける事から起きる騒動。

根底には、「仲間」というキーワードは変わらずに流れているけれど、押し付けがましくない。いちいち台詞で出て来たら野暮だもんね。


あと、他のファッキンCGアニメと違うのは、主筋と関係ない笑い要素を持たずに直球勝負している所。不要な笑い要素はホント萎える。


クライマックスで、おもちゃ達が絶体絶命のピンチに立たされるんだけど…みんな諦めるんです。そして、全員で手を繋いで時が来るのを待つ。


今まで沢山のピンチを切り抜けてきたのに諦めるって、相当だよなと思ったら泣けてしまいました。


こっからはもう、拳握って前のめり(笑)


後ろに座ってたお母さんが、小さい娘さんに「いっぱい泣いちゃったねー」って言われてました。

面白くて切なくて、きっと誰でも共感出来る良い映画です。オススメ。
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2010年05月27日

ロックって事

見たいと思っていた映画がやっと観られました。「アンヴィル〜夢を諦めきれない男たち〜」

20代で売れたけど、その後は普通に生活しつつのバンド生活。気付けば51歳。

ライフワークではあるけど、収入源にはならないバンド活動。

ヨーロッパにツアーしてみたけど、たいして客も入らずレコード会社の人間も来なかった。

レコーディングをすれば、ナーバスになったボーカルがドラマーに八つ当たりをして喧嘩。だけど、他に弱音を吐けないからなんだよね。泣きながら謝るボーカル。

せっかく作ったアルバムも、今の流行ではないと、レコード会社からは断られ。家族は、彼らの成功を信じて祈りつつも、インタビュー中に涙する。この辺りは、自分がバンドマンの端くれとしては、男の気持ちも分かるし、妻の気持ちも分かるんだよなあ。

そんな時、日本からオファーが。一年一回のお祭「ラウドパーク」へ。

ステージに出るまで、お客が5人だったらどうしようという不安。だけど、幕が開いたら沢山のお客さんが!!

号泣でしょ!!

30年自分とメンバーを信じてバンドを続けてきた事に自信を持っていたって、ちいさいいざこざは絶えずあっただろうし、潮時だって考えた事があると思う。

続けるって簡単なようで難しい。

50代になってまだ成功を夢見てる事に、疑問だって感じる日もあるだろう。もう残りの人生を考えると・・・いつまでもやっていはいられない焦りも。

そんな中での「ラウドパーク」。

その後のメンバーの表情は実に晴れやかだった。薄くなった長髪に当たる夕日が、暖かかった。
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2010年04月28日

陰獣

タイトルがもうイヤラシイ。
「陰」で「獣」。

乱歩作品の中で、エログロと推理の一番バランスが良いと思っています。過去に映像化された事はあり、それは実に原作に忠実でよかった。でもこの作品はまた別の意味で凄い。

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フランス人の作家が祇園の女におぼれ、彼女が怯えるある男と対峙する話。


ネタバレしますよ。


彼女が、追っている犯人そのものなんですね。だから、彼女は時々犯人を讃えるようなそぶりも見せる。その密かな情熱って、DT(童貞)やSJ(処女)には分からないだろうなあ・・・。あの、むんとした匂いの中のヌルヌルとした艶かしさ。背中に本当に爪を立てる想い。


肉ってのは、毛も生えてれば匂いもするし、鳥肌も立つし、呼吸もしてるんだぜ。人形じゃないの。よがりもすれば、拒否もする。

女優さんの肉感さも良かった。みんながフランス語を話せるのはちょっと不自然だったけどww

でもね、乱歩とフランスは絶妙。陰獣は私の一番好きな作品だから、思いいれも深い。今作は忠実ではないが、良い具合に脹らませてくれたなあと思います。
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飛び道具

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世間ではあの「アバター」を超えたとかいって大変な評判ですね。「アバター」監督ジェームズ・キャメロンを好きだと思った昔、彼の作品は色々見たけど、結果『つまらない』この一言に尽きますね。金をかけるだけかける映画が嫌いなんですよ。

私はジョニーデップが好きですが、彼の最高な作品は「妹の恋人」「クライベイビー」「ラスベガスをやっつけろ」であると思う!!特に「ラスベガス〜」はテリー・ギリアムが監督!!ちなみに、「クライベイビー」は彼をアイドルから俳優にした、ジョン・ウォーターズという変態監督作品です。「シザーハンズ」も確かにね、いいけどね・・・私は好きな人と見たいとは思わない。ええ。そうですよ私は、幼児を見ても動物を見ても、男が喜ぶような「キャワイイ」って反応は出来ません。
バカなガキはバカだし、動物より爬虫類や両生類が好きです。


「アリスインワンダーランド」
面白かったです。成長してしまったアリスが再びワンダーランドへ。別に戦いたくもないし、早く現実に帰りたいアリス。そりゃそうだよね。
上映時間も100分くらいで短くてよかった。長い映画ってなんでアレ長いんだ??要点まとめりゃそんなに長くならないだろうに。

白の女王がたまらなく可愛かった。アン・ハザウェイがもう、とにかく!!そして、声の出演が深キョン!!そりゃそうだわ。


人間、そんなに強くない。でも、頑張れば強くなれる。それを知っていて、でもなかなか出来ないから、こぶしに汗かいてアリスを応援した。

がんばれ、は私に対して、だ。

大きな声で、小さな声で、心の中で。

わしづかみってこの事だ。
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2010年03月06日

さよならだけが人生だ

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写真はどっかからもらってきたやつですww まともなのがなかった〜。


「人間失格」
先週観てきまして、ミクシーにも感想は書いたのですが。


全く期待してなくて、足取りも重いぐらいだったのですが、のめり込んでしまいましたよ。まず太宰を取り巻く女達が凄いです。寺島しのぶが地味な女をねっとりと演じ、室井滋が色気に負ける乾いた老女を演じ、とどめに三田佳子が妖怪レベルの女優魂を魅せてくれました。

三田佳子の何が凄いって、全てが計算されてる事ですね。布団から起き上がった時に寝巻きがスルリと肩から落ちるタイミング、雨戸を開けた時に差し込む陽射のバランス、それを受ける顔の白さ、台詞のない場面を見事に表現している。画面を全て己の物にしている。微動だに出来ませんよ。


さあ、主人公役の生田斗真クン。


当方、全く期待していませんでした。テレビは観ないし、ジャニーズにも興味がないから今までどんな仕事をしてきたのかも知らないし。どうせ「辛い」表情を眉根寄せて頑張るのがせいぜいだろうと思ってました。

いやいや。彼はそうとう頑張りましたね。天性の才能を持っていますね。演技がうまいって事ではないと思います。それ以前に、太宰を自分のものに出来ちゃってるんですよね。それって、太宰の本を読み漁ったり、太宰になろうとした人すべてが出来る事じゃない。


「人間失格」という作品は太宰の中では一番有名だし、なにしろそのタイトルにはインパクトが大きい。主人公の葉蔵という人物は太宰自身をモデルにしていると言われている。生誕100年で、太宰の作品は沢山映画化されたけど、一番プレッシャーを感じる映画だったんじゃないかな。


それをよく演じきったと思います、生田斗真!!あんな濃い女優陣にも引けを取らない存在感。今後に期待大ですね!!

お金払って観る価値のある映画ですよ!!
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2010年03月04日

最期の幸せ

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不思議な生き物「いけちゃん」は、いつからかずっとヨシオの側にいる。酔っ払いのどうしようもないお父さんがドブにハマって死んだ時も、学校でいじめられて殴られた後も。ヨシオは一人ではありませんでした。


「いけちゃん」は、ヨシオが人生の幕を下ろすまでの数年間を共に過ごした最後の恋人が、姿を変えたものでした。一緒に過ごした時間が短かったから、ヨシオの子供時代を見てみたいと神様にお願いしたのです。


ヨシオは友達があまりいない。イジメられて泣きながら帰る。そして学校をサボる。そんな彼と一緒に遊んだり励ましたりする「いけちゃん」。「いけちゃん」がいればヨシオはそれで良かったけれど、「いけちゃん」はいつまでもこのままいられる訳ではないんですよね。


「いけちゃん」は、ヨシオの成長を望んでいる。応援している。そして、ヨシオも自分自身を変えようと努力する。それは同時に別れを意味していて・・・。



いけちゃんの声は、私の大好きな蒼井優が担当しています。彼女の、出演作選びは全面的に信用しているんですけど、この映画も良かったですよ。


「遠い未来で、私を探してね」


切ない別れは、出会いに向かっていく。
ロマンティック。
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2010年03月03日

青春ノイローゼ

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両親は過保護なほど優しくて、純はいつまでも子ども扱いされていて・・・幸せ。お陰でグレる事が出来ないのが悩み。ボブ・ディランに憧れて、ギター(これも親が買ってくれたイイヤツ)で自作の歌を作っても、歌うのは自分の部屋。聴くのは自分と、時々勝手に部屋に入ってくる母親だけ。

仏教の学校は煩悩だらけで、一番楽しそうなのはヤンキー。だけど、ヤンキーは文科系の敵。

ある日仲の良い文系友人二人から、隠岐島にあるユースホステルでは「フリーセックス主義者」が集まり、そこへ行くとモッテモテになると聞き、早速三人で向かう。

着いてみると、そこは期待していたような意味では素敵な場所ではなかったが、ホステルで働くヒゲゴジラと呼ばれる男の熱い夢を聞いたり、可愛い女子大生と友達になったりした事をキッカケに、旅から帰った純は成長していた。ヤンキーに負けずに、文化祭でひとりでコンサートに参加する事を決意する。



みうらじゅんの自伝的小説を、田口トモロヲが監督して映画化。主演の純役はまさに「童貞」ぽい男の子で、超ナイス!!そりゃもう、期待で胸と股間をパンパンに膨らましてそうww 漫画みたいに表情豊か(ジブリに出てきそう)で、笑顔がキモ可愛い。文化祭での熱唱シーンになると、粋がって変顔になってるんだけど気合十分。てか・・・カッコイイ??


ってこのコ。黒猫チェルシーのコなんだね!!知らなかった!!


他に、ヒッピー家庭教師役に、くるりの岸田繁氏。ホステルのヒゲゴジラに峯田氏。そりゃあ、あの雰囲気は俳優じゃあ出せないね。

単なる青春ノイローゼにかかってる高校生の映画だけど、今大人の人は悶々と悩んだりしてきたし、今学生の人は悶々まっさいチューな訳で、情けないなあとか思いながら応援しちゃう映画です。面白かった。

あ、お父さん役にリリー・フランキー、お母さん役に堀ちえみが出てます。純がお酒飲んで吐いても、胃薬持って微笑んでる親ですww

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2010年02月11日

シンデレラは嫌いなのです

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いやもうね、再三言ってんですけど。シンデレラとか白雪姫とかそういうプリンセス系はどうも苦手です。みんな美人で、カッコイイ王子様と結婚して幸せに暮らすパターン。

ハイ!今の文章中に、私的NGワードはいくつあったでしょうかww 王子様も可哀想ですよね。顔で選んだばっかりに、権力と金目当ての女と結婚しなきゃいけないんだもんww 可哀想って言うか・・・アフォかww

注:ブサイクのヒガミです

「ハンサムスーツ」
ブサイクなばっかりに痴漢に間違われるばかりか普通にしてるだけで笑われる琢朗(ドランク塚地)。琢朗が営む定食屋の新人美人アルバイト・寛子ちゃんに告白して振られるし・・・。
ある日「洋服の青山」へ行くと「ハンサムになれるスーツがあるからモニターになってくれ」と頼まれます。

試しに装着してハンサム(谷原章介)になってみると・・・何もしてないのに女がウヨウヨ寄って来る!!杏仁と言う名前でモデル業を始めたり、そのハンサムぷりは加速していきます。

寛子ちゃんがいなくなった後に入ったアルバイトの本江は、ブサイクだけど落ち着く温かい存在。気になりながらも、ハンサム生活が華やか過ぎて、普段の生活が色あせて見えてきてしまう琢朗。

そんな時、ハンサムスーツはお湯に濡れるとダメだという事が分かり「洋服の青山」へ行き、濡れても大丈夫はスーツはないかと聞くと、あるにはあるが一度着たら脱ぐ事は出来ないと言う。

琢朗は、ハンサム生活とブサイク生活、どっちを選ぶ??


・・・ってコレ、もー分かりますよねww

最後ちょっとしたどんでん返しがあって良いです。


私の大好きな塚地(役者として)が頑張ってるので、前のめりになって観てましたw あと、谷原さんは今まで容姿端麗まんまな役しか知らなかったので、(中身が塚地だから)コマネチをやったり、変顔したりするのが新鮮でしかも好感持てました!!やっぱり、絵になるだけのハンサムじゃつまらないですよね。

ハンサムスーツが、タイヤマンかマショマロマン(なんだそれ)みたいで可愛かったです。






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ありがちだから悪いって事はないのね

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「ハイスクールミュージカル」で一躍トップアイドルになったザック・エフロン主演の「17アゲイン」。鍛えられた体に可愛い顔!もうメロメロですww

ザック演じるマイクは、高校バスケのスター選手。しかし、試合直前に恋人から妊娠&別れを告げられ、試合を放棄して恋人の元へ走ってしまいます。スカウトも見に来てきていた人生が懸かった試合だったのに・・・。


そして、20年後の37歳になったマイクは、妻に去られ子供達にシカトされ会社はクビになり、高校時代の親友ネッドの家に居候していました。まさに踏んだり蹴ったり転んだり(6糞9の合言葉w)


ここからがまたよくあるパターンで。過去の栄光にすがりに高校へやってきたマイクの前に現れる初老の用務員。(モーガンフリーマンではないが、そんな役どころw)彼がマイクを17歳に戻すんです。

マイクは、ネッドに父親代わりになってもらい、自分の娘と息子と同じ高校に通います。そして、それまで彼らの事を全然知らなかった事に気付き、初めて向き合っていくんですね。息子がイジメにあっているのを助けバスケを教え、娘が付き合ってるバカ男を追い払うww  


ああ、ありがち、ありがちww


自分の妻が中年で、今の自分が高校生だという事を忘れてキスしちゃったりしてね。

人生の忘れ物を取りに行くお話です。予定調和ですね。でもそれが良い。だって、みんな知ってるんですよ。時間が戻せたらどんなに良いだろうと思っても、それは現実には無理だと。説教されるまでもなく、今を一所懸命やる事が大事だって事も。


だから、映画は作り事だと分かっていながら、応援して泣いたり笑ったりして「ああ良かったなあ」って思えたら、それでこの映画は成功だと思います。元気をもらえて、涙で浄化して、素直な気持ちになれる自分って・・・可愛いでしょ??ww
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2009年11月22日

どちらも甘くないよね

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久々の映画のお話ですww
「おくりびと」

言わずと知れた、海外でも高い評価を得た映画です。主演のモックンの演技力存在感については、前から評価していましたが。

これはまた凄い映画でした。前評判、権威ある賞を取った事・・・だから??っと思いずっと見なかったのですが、見てよかったですよ。




やっと掴んだオーケストラのチェロ奏者という夢は、楽団の解散という形であっけなく散ってしまった。田舎へ帰り、再就職した先は「納棺師」の仕事だった・・・。

今まで見た事もない遺体に触れなければ出来ない仕事に悩んでいるところに、夫が「死体」に触る仕事をしていると知った妻は、実家へ帰っていくという踏んだりけったりな状況・・・。だけれど、大悟は既にこの仕事に生きがいを感じている。


様々理由で無くなった故人の家族は、複雑さを抱えているが、清廉かつ真摯な納棺を緊張して見守る。死に化粧を施された遺体を目の当たりにし、ささくれだっていた気持ちは溢れ出し、そして清められる。

モックンの、困ったような垂れ眉毛が妙に説得力を持ってますww

だれでもいつかは死ぬけど、それは終わりではなく来世への旅立ちなんだと明るく泣ける映画です。

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2009年08月02日

本当はまだ

心の中でしまっておきたいんだけど。

エヴァンゲリオン新劇場版「破」。買い物より優先して観てきましたww


周りが「スゲー」って言っていて、どうしても観ておかないといけないな・・・と思い。観てよかったです。


テレビシリーズとは全然違いましたね。


いきなり新キャラ登場場面。しかもサービスショットww 勢いに飲まれたけど、その後は「日常」と「非日常」の入れ替わり立ち代り。そこで、どちらが「日常」なのかが分からなくなってきました。戦闘してる状態が日常なのか、弛緩してる状態が日常なのか。

とにかく、サンドイッチ状態のままエヴァの世界に惹き込まれていき、テレビシリーズとは若干違うキャラの性格に戸惑いつつも興奮。


大好きなアスカが素直で良い子になっていて、なのに報われなくて号泣。エヴァだけが彼女の居場所だったのに・・・。人間ではないレイが今回はとても女の子だった。シンジの事を「どう思ってるか自分でも分からない」と言いながらも「一緒にいるとぽかぽかする。だから私もぽかぽかさせたい」と言う。


そんな恋がどうなるのか。
恋なんて小さいトコじゃないのかも知れないな。


テレビでは臆病だったシンジが、とても頑張る。



何度も泣いた。


こうありたい。こういられない。でもね。その繰り返し。


ぽかぽかさせたいな。私もぽかぽかするならば。みんなが幸せになって欲しいと願ってしまう。サードインパクトで地球が滅びる事は望まない。

だって、幸せってね、小さなトコにあるんだよ。
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2009年05月12日

人間なんて

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食事前・食事中・食後の方は読むのを控えてください。


「いのちの食べかた」
普段私たちが食べている物が、どのように処理されて食卓にならんでいくのかを描いたドキュメンタリー。セリフもナレーションも無く淡々としてます。

一番驚くのは機械化による効率。そんな事も出来るんだ、と思いました。

豚・鶏・牛が「生き物」から「食べ物」へと変わっていく様は、覚悟していたけれどキツかったなあ・・・。

豚に関して。機械が逆さに吊るされた豚の前足を開き頭を固定、腹をチェーンソーが裂き、内臓が飛び出す。
鶏に関して。ひよこがベルトコンベアーで流されてきて、人間が選別する。最終的には成長した鶏を機械が取り込み、あっという間に羽をむしられた格好になる。
牛に関して。腹から小牛を取り出す(無理やりな感じがした)。電流を流される瞬間にジタバタする。吊るされた体を割くと、血が沢山出てくるので、作業者が返り血を浴びる。

正直うわあ・・・と思った。現場で働く人達は顔色ひとつ変えない。それは彼らの仕事だから。私達は、切り身」や「ハム」に馴染んで、それらがかつて「生き物」であった事を都合よく忘れようとしている。

だからこそ、この映画は観なければいけないと思う。私達は、いのちを食べて生きている事を忘れてはいけない。
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2009年05月10日

一刀両断

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「キャンプロック」
ティーンエイジャー達が夏の間、音楽の才能を磨く為のキャンプに参加する。内気だが本当は歌が大好きな女の子・ミッチーと、キャンプ出身のアイドルロックスター・シェーンとの恋も絡めて描く。

この映画、「ハイスクールミュージカル」に続けと作った10代の音楽モノなんだけど、とにかくキャラが立っていない。ミッチー役はソ○ンに似た可愛い子だし、シェーンなんてまるで石○遼君ソックリ。

でも今のままじゃ絶対に「ハイスクールミュージカル」は超えられないね。

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「たみおのしあわせ」
んだああ、これええええ!!!!!つまらん!!!!!観るな!!!!
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2009年04月04日

これぐらいはやって欲しいね

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パッケージのあらすじ等は一切見ないで映画を観た方が良い、と言われ、予感と期待で観ました「ワイルド・ゼロ」主演・ギターウルフ。

ギターウルフがライブをやり、それを憧れのまなざしで観る男子・エース。揉め事の最中にたまたま入ってきたエースの、ロッケンロールな発言に動かされたギターウルフは彼を兄弟と認め「困った時はコレを使え」とホイッスルを渡す。

エースはその後バイクで寄ったガソリンスタンドで、外国人美少女トビオと運命の出会いをする。再会を誓い、バイクで出発した先にはゾンビと化した人間がうようよしていた。恐怖に打ち勝ち、トビオを迎えに行くエース。しかし、ゾンビは着々と彼らを追い詰める。死を覚悟したエースは「最期にトビオに会えたから・・・」と言い彼の言葉を受け入れたトビオは全裸になり・・・。



なんなんだこの映画www 最初ついていけなくてマゴマゴしてたんだけど、車やバイクのナンバープレートに「惑星」「彗星」「宇宙」と書かれていたのを見た時に悟りましたww そういう感じで見ればいいのだ。そう思ったらのめり込んだw

ギターウルフはいつでも赤のSGを持ち、ここぞという場面でジャラーンとかき鳴らす。(アンプもないのに響く)ベースウルフとドラムウルフはたまーにあるセリフを恥ずかしいくらいの棒読みで披露してくれる。

どこからゾンビが現れたのかという説明は一切ナシ。ただ、円盤のような宇宙船がバンバン飛んでいる。そして、ラストででっかい宇宙船を斬るのだ。ギターウルフのSGは実は刀の鞘になっていて、刀を抜き、宇宙船を斬る。倒れるゾンビ達。


随所にツッコミたいトコロ満載ww
セクシー衣装を身にまとったスナイパー、不細工なカップルがゾンビになったからのキスシーン、トビオの正体。

たまらないB級映画でした。
posted by ミニ at 21:02| 東京 ☁| Comment(2) | 映画 | 更新情報をチェックする

2009年04月02日

一念発起

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「やわらかい手」
難病の孫の為に大金が必要になり、マギーは職を探すが、治療費の為に家を手放し、職歴も資格もない彼女には仕事が見つからない。トボトボ歩くマギーの目に留まったのは「接客係募集」の張り紙。吸い込まれるように店内へ入って行き、オーナーのミキと仕事に関する話をすると、なんと「接客」とは婉曲した表現で「売春婦」の事だった。驚愕するマギーだったが、ミキは彼女の滑らかな手のひらを見て採用を決める。一度は断るマギーだが、意を決して新しい世界へ飛びこむ。

マギーの仕事は、(この写真のように)穴が開いた場所へ、客がモノをあてがい、それを摩擦してイカせる事。「手コキ」ってやつです。
最初はガチガチに緊張してたけど、すぐに売れっ子になり長蛇の列が出来る程になる。

けど、大金を持ってきたマギーを不審に思った息子にバレて揉めてしまう。元々はマザコン気味だった息子だけど、ここに来て、今までソリの合わなかった嫁が彼女の味方になるんです。「子供の為ならなんでも出来る」という母親の気持ちに共感するんだよね。

それから、近所に住む友人達が、マギーが最近何かを隠している、とざわざわする。聞きたくてウズウズしてる癖に「マギーに何が出来るっていうの?」「どうせ退屈な話でしょ」なんて言う。ああ、女って汚い!
そんな彼女達の鼻を明かしてやる場面は気持ちいい。



けどけど、コレはコメディじゃない。何でジャンルが「コメディ」になってんだか。


オーナーのミキとは、お互いに気持ちがあり、しかもそれを分かっていながらじれったい感じです。歳を重ねてからの恋は、「好きだから」だけじゃ片付けられない色々なものを背負っているんだろうな。
posted by ミニ at 21:44| 東京 ☀| Comment(0) | 映画 | 更新情報をチェックする