2016年10月20日

えっとね。うんとね。

わたしね、怖いの!ひところしてもつみにならないの!すごいでしょ??じゃ、あなたころす?それつまらないね。あなたのこどもころす?それたのしいね!!ばらばらにする?ひきにくにしてはんばーぐつくろっか?うふふ。かくしあじはもちろん、あいじょうだよ。
おいしくなぁれ!おいしくなぁれ!

わかい、わかーいおにく、やわらかいね。おいしいね。ぬいた、ち。もったいないから、のんじゃおっか!!まるで、とまとじゅーすみたいだね。とろとろののうみそは、あぶるとおいしいよね。ほねでとっただしのあじみはした?

ウフフ、チーズのせてもいい??おいしすぎて、たのしみがひろがるね!!

むちむちのてくびは、くしざしにしてじかびであぶろうかな。よだれがでちゃうよ!!

おかわり!!もっと、もっと、むちむちのおにく食べたいよー!!もっともっと、むちむちのこどもうんでほしいなー!!
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2016年01月31日

そこそこのほどほど

眼鏡が曇っているからと言って、世界が曖昧になるわけではなく、寧ろ曖昧な世界がくっきりと見えてしまう。
似ていて非なる物の区別が出来るからと言って、偉そうに語っていると、なんだよ、靴ベラは凶器にもなるのだと知る事になる。

かと言って、気を使ったつもりで「ぽっちゃり」と言えば、「飛べない豚」だと言われて、目の玉が派手なバタフライを遠泳するハメになる。  

ある人は、猫かと思ってよく見りゃパンだったと歌っている。なんだそりゃだけれど、本当の姿ってそもそもなんだ?裸の木ばかりの植物園は、花をつけていない骨組みをさらしていたけど、みっともないどころか、なるほどなと唸ってしまった。

カタチがあるものにだけは必ずカタチがあるのかというと、そんな事も言えなくて、カタチがなくてもカタチがある場合もあり、多くの人はそれを望む。

それがどんなカタチなのかは思っていても口には出さない。その時間はとても大切な時間だから。

食べてしまった美味しいお菓子はもうカタチはないけど、私の心には記憶が残る。

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2015年12月21日

ヘルプミー ユアウェルカム

あと一噛みすれば良かったものを、イケると思ったのが間違いだった。
食物は喉に詰まり、私は絶命する。

笑えるくらいに馬鹿な最期だけれど、私は最期まで笑えなかった。

笑われる人生だった。

私の容姿は人によく笑われた。人よりちょっとだけふくよかな体軀。人よりちょっとだけカールする髪の毛。人よりちょっとだけ乱れた目鼻。

ちょっとしか違わないのに、それはそれはみんな幸せそうに笑うので、私は何も言えなかった。私も笑った。おどけた私を笑った。

私は息が苦しくて瞳孔は開き、身体中の水分が外へ出ようともがいた時でさえ、道化になった。

ピエロは泣きながら笑い、死ぬ。


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猫舌

大好きなグラタン。チーズたっぷりのグラタン。冷静に食べたけど、あんまり熱くて、口の中を火傷した。
涙が出た。裏切られたと思った。丸い優しさを求めただけなのに。

グラタンはそんな事も知らず、ただ冷めてゆく。なすがままに冷めてゆくだけ。そして、安心して冷めたグラタンを食べる私。安心したグラタンを食べる。

もう、私を火傷させる事はない。もう、不安を抱く事はない。そして、もう私を熱狂させる事もない。





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2015年11月09日

ギュギューッと締め直しながら、他人には理解できないだろうという優越感に浸る。

遊園地で、乗り物の順番待ちをしている時、あと何回目で自分の番になるのかドキドキしながら待つ。
ドキドキしているのは私だけなのだろうかと思う程に、前の人々は呆気なく順番に飲み込まれていく。

私の想いは、そんなに簡単なものなのかな?つまらないものなのかな…

並べば、誰にでも平等に訪れる時間。それでもね、刹那を大事にしたいんだよ。

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2011年11月11日

嘘か真か、嘘から出た真か

ずっと嘘を抱えている。

嘘は難しい。嘘の中に真を含んでいると思えば、いくらか、たやすくなる。だけど、嘘が嘘でなくなると真になるかっていうとそんなに簡単ではない。


天才と馬鹿は紙一重と言う。昨日まで天才だった人が、今日から馬鹿になるとかその反対とか、そういうのとはまた別問題。裏と表しかないなら誰も悩まない。


かわり玉のように、舐めている間に色が変わるのかな。一度目に見たら赤で、次に見たら青で。だけどもしかしたら、その間に黄色があったかもしれない。見ていない間に。そんな事思うと、自分さえ信用出来ず、自分を欺き出す。


そして憔悴。


ピシャリと閉められたドアにエンドレスで乱反射して、私の傷もエンドレスかなと思って笑う。
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2011年10月29日

オセロ

雲ひとつない晴天。それが奴のキャンパス。


最初は小さな小さな点。まるで針の穴のような。油断していると,あっという間に黒くて大きなマントは広がっていく。嘲笑するように漂って,空をもてあそぶ。


その場しのぎの解熱剤じゃ,気休めにもならない。体中に走る悪寒は,誰の手にも負えないから,あなたの手さえ泣きながら振り払うしかない。そして,それと同時にあなたの心も追いやっている事を知っている私は,喉の奥からどろどろになった声を吐く。このまま喉がつぶれて,もう二度とあなたを呼べなくなってしまえば良いのに。


簡単に言えば,これはオセロだ。清い白い心から,汚い黒い心に変わる場面。
だけれど,白は脆くて黒は粘着質。白は軽くて黒は鉛のよう。


弾みで白から黒になる。苦しんで黒から白に戻る。疲労コンバイ。


いっそ,黒のままでいたい。
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2011年07月31日

子供の頃,正月に凧を上げていたある日。風が強くて,凧があおられて糸が切れてしまった。幸い凧自体は手元に落ちてきたので,切れた凧糸を結んでもう一回上げた。けれど,何度凧糸を結び直しても,切れてしまった。結び直した時は,きっちり結んだつもりだったのにね。近くで同じように凧を上げていた人に,「一度切れたらもうダメなんだよ」と同情されたのが悔しかった。


少し大人になって,人よりも遅く色気づいた時,オトコってオンナをコントロールするのが好きなんだなあと思った。嫌々右を向かされているのにその事に気づかす1人で気持ち良くなって・・・まるで,私は操り人形のようだった。そしてその事は後々の人間関係にも暗く影を落とし,人との付き合いを上手に紡いでいけないまま。


今も,私の両手両足を縛り付け,私から総て奪う。紅い涙の筋が,心に絡み付いて。


もう何も思う事すら出来ない,細い細い,私の心に。




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2011年04月21日

曖昧 Me

「単細胞とはオマエの事だ」なんて、担任教師がさ、いつまでも五月蝿く騒ぐ男子に言い放って、男子はワザとらしく椅子をガタガタさせて小さな反抗をしていたけどさ。


悩み多き女子高生には、寧ろうらやましいよね「単細胞」な人種がさ。
「好き・嫌い」「出来る・出来ない」「はい・いいえ」それだけのボキャブラリーでもって世の中にいられるって事でしょ?そんな中に悩みなんてあるわけないもんねえ。うらやましい。

まあ「細胞」がどーのこーのと言える程、理系な人間じゃないからよく分からないんだけど。どっちかっていうと文系なアタマだって事に加え、友達がいないもんだから想像力ばっかりたくましくなっちゃった。



「単一の細胞」って事は、もしかして私みたいにひとりぼっちなのかも知れないね。
それはきっと他方からのストレスを受けないから長生きで、不老長寿のヒントになってたりして??



子供の頃、食べるのが遅くてよく親に怒られたから、食事の時間が大嫌いだった。けど、こぼしたお味噌汁や醤油のしずくを、お箸でつなげて遊ぶのが好きだった。すぐ見つかって怒られるんだけどね。


つなげる瞬間、しずくはお互いに歩み寄るんだよ。そして、お互いに一気に流れ込み、その後は静かに混ざる。その一連の動きが、子供心に切ないと思ったけど、生意気な気がしたから、誰にも言った事がない。


単細胞同士が「接合し、そしてまた単細胞に戻る」その動きにはハタから見たら何の変化も無いから、まるで意味の無い行動のように思われるそうだ。1+1が2になって、2÷2が1になっただけ。




けれど実際は、二つの単細胞の間には何かがあったんだろう。それは何か?



早くも人生に失望し、何にも信じていないこの私にそれを聞く?
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2011年04月11日

はるかぜっていうか、しゅんぷうっていうかんじ

花粉症なんですよ、ずっと。もう、かれこれ20年近いのかな。そんな計算すると、自分の歳に驚いたりもします。あはは、童顔なもんで未だに子供に間違われますよ。そんなんじゃないです、若いって言うのとはまた違うんですよね。恥ずかしいです。

一年で一番好きな季節は秋です。夏の夜にわんわん鳴いていた蝉から、秋の虫達の合唱に変わる時の切なさが好きです。少しひんやりしてきた夜の匂いが好きです。楽しかった名残を惜しみながら寂しい季節へと移り変わるグラデーションの美しさ。知ってますか?青々としていた富士山が、もう雪化粧の練習を始めているんですよ。

夏服よりも、冬服が好きです。制服の時には、特に男子の衣替えが好きでした。軽装からブレザーとネクタイに変わるとドキドキしたもんです。頼りないタオルケットよりも、毛布に包まって眠るのが好きです。マフラーをぐるぐるに巻いて隠していた唇を、君がキスする為にはだけた瞬間、君が年下だと忘れてしまいました。



そして、春が来た。


毎年一番苦しい季節。


別れの三月を何とか乗り越えて作り笑い慣れた頃に、新しい流れがやってくる。誰がみてもさざなみのようなその流れが、私には恐ろしい渦に見える。飲み込まれてしまえば楽なのかもしれない・・・そうしたかったんだよずっと・・・だけど足がすくんで、誰か助けて!!!!



ヤッパリコワイ ヒトリデナキタクナイ ダレカニダキシメテホシイ キミニダキシメテホシイ
デモワタシハヒトリ


桜の花びらが作る可愛い風の渦、静かに舞い上がった。


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2010年01月14日

手袋

出来るだけシンプルでどんな服にも合って。昔は革にこだわってなぁ。一万以下では買わなかった。今は、安さだ。100円のフリースを重宝してる。



問題は、手袋をしていると、「細かさ」を通せない事だな。だから暖かいのだけど。


ふやけたマメほど、愚鈍なものはない。あの大股開きの昼寝には失望する。


どうしても欲しい時は外す。無意識にも、右手は素肌で暖まろうとする。

礼儀知らず。閉ざすでしょ、そりゃ。いきなり真ん中から伝わる程、鈍感に生きてきてない。でも、遇えてペースを乱されるのも楽しい…


此処が山と見るか谷とするか、見極めない面白さを、あなたにも。
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2010年01月04日

プリズム

君の色を知りたいんだ。そんな事を言われ、恥ずかしいと思ったのは、私のはやとちりだった。


むやみに赤らんでしまった顔を胡麻化す為にソッポを向きながら、「私は黒。烏の黒」と答えた。

面白い子だねえ、と言いながら何やら作業しているあなたを垣間見る。見ている事をバレるのはプライドが許さないから、前髪を直す振りをしながら、睫毛の間からこっそり見る。


私の肖像画でも描くつもりかしら。もしかして写真?笑っちゃうね、そんな物。


知らないもん。何処に私がいるって言うの。今、此処にすらいないのに。

魂が抜かれるぅ〜、とか言って怯えてやろうか。ナンテ。


おもむろにあなたは、真っ暗だった部屋に盛大に光を入れた。私は目が眩んだので慌てて瞬きをした後、抗議をする為に振り上げた腕を、あなたの様子に、情けなくダランと下げる事になる。

ホラ、出来た。


あなたは笑顔で、「私」を私に差し出した。

黒ってねえ〜実に複雑なんだよ。

えぇ、知ってるわ。


様々な色が、絶妙に交じりあってるからねぇ。
何だか恍惚とした表情のあなたに、不服なのは私。


真っ黒は真っ暗よ。ドロドロの泥泥の。


ふーん。君は何でも知ってるね。


馬鹿にしているのかと思いきや、案外真面目に言ってるようなので、半信半疑ながら、作ってくれた「私」を検分した。


それはリングで束ねられていて、一枚一枚は綺麗な色のレンズだけど、重ねるとたちまち漆黒を顕す。


僕わぁ〜、この中の緑が一番好きですね。


脂で汚れた眼鏡で、何がクリアに見えるんだよ?だいたい、あなたの好みなんか聞いてない!


言おうとしたのに、声が出なかった。


悔しい事に、あなたは目をつぶって鼻歌を歌っていた。
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2009年11月28日

罪の深さは蜜の甘さに比例する

光を目指して盲進する虫のごとき私を期待したのでしょう。



近づけば近づく程に己を傷付ける事を、愉しみにしていたのでしょう。


そうだね、私はあなたのシナリオを忠実に再現した。


恭しく両手を差し出し、「おまえの為に掬った砂だから、一粒も漏らすなよ」と囁いたものだから、私はそれを受け取り、言い付けを守った。正確に言えば守ろうとし、そして狂った。


砂粒はとても小さくて、私の両手に作られた隙間から我先にと落ちたがった。残るのは、成り行きを諦めた、疲れた粒だけ。


私が好きだったあなたの片鱗はもう無くて、わかっているのに、両手で砂の流出を必死で阻止しようとしていて、わかっているから虚しくなって…

今もし、風が吹いて全てを飛ばしてしまうならば。もしかしたら望んでいた事なのかも知れない。

望んだ方が良い事なのかも知れない。だって私の手は火傷で痛いんだよ。砂がチクチクと、私の怪我を刺激するんだよ。


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2009年09月11日

グッドバイ

まただ。また来た。





磨りガラスの向こうでうごめく影が怖い。そこから私の事は見えないのだけれど、爪先立ちになり、毛穴は不自然に閉じ、呼吸などもはや忘れてしまった。



きつく握った拳を開くと、白くなった手の平に自ら傷付けたが故の朱い筋が伝い。急いで舐めた。

何もなかったように取り繕ったつもりだったが、震えは依然止まらないままだ。


沢山の物を壊しても、たとえ何も残らなくても欲しかったはずの手は、もう私に向かって差し延べられる事はない。


今は体温のないレプリカ。


ずっと私の物だと思って、信じて疑わなかった。まさか、振り払われると思っていなかった。


私の手は、虚しく空を切り、小さく振って、それから大きく振った。


あなたはもう、私を見てはいなかったけど、それでも私は、手を振った。

私の手から、あなたが消えていく為に。あなたの体温を忘れる為に。


まだ息は出来ない。このまま出来なくても良いと思うけど…
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2009年05月03日

流木

私の前には川がある。さして流れが速いようには見えず、むしろ緩やかなんじゃないかとさえ思ってしまうような川だ。


けれど、何人もが思わぬ流れに足元を奪われて飲み込まれていったのを見ている。だから、私は川に入って向こうへ渡ろうとはしない。


ある時、一人の人間が「弱虫」と言い放ち川に沈んでいった。それは強さではないと、私は言おうとしたが間に合わなかった。

水の流れを長く見ていると、吸い込まれそうになる。あんまり魅惑的で、私は魂を抜かれまいと焦り、脂汗をかいてしまう。


あの川の一部になった自分を見てみたいと思う。私の髪が、服が、心が、目茶苦茶に混ぜた絵の具のように乱暴な作品になる所を。

永遠の刹那が欲しいんだよ。欲求は日に日に濃く、艶やかになっていく。

けれどいまだ、川のこちら側で、水面に映る私の顔を見ている。私の知っている「本当の私」よりオブラート一枚包んだ、少し理想的な私を見ている。


爪先立ちになり、バランスが崩れるならそれを受け入れようと思う。もし、私に爪先立ちの才能があるならば、ここへ来る人間に教えてあげよう。

そうすれば、もう川や川の向こうに興味がなくなるはずだから。
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翼が欲しい

小さい鳥は細かく羽ばたいて飛ぶ。大きい鳥は風をうまく利用してグライダーのように飛ぶ。

どんな鳥にも、初めて乗る時は怖いと感じる。だけど、小さくて安定感がない・大きくてスピード感がある、どちらもただの個性なのだから恐るるに足らないのだ。


何処につかまれば良いの?あなたは味方なの?本当は私を振り落としたいの?私の体をあなたに預けても良いの?

その背中に乗って、大空に飛び出したいよ…。


沢山のハテナは腹にしまったままにして、私はニコニコする。



鳥に乗り、風を顔や全身に受けながら、決して目をつぶったりはしない。ささやかな駆け引きを見逃さない為に。そして、気付いてもすぐに対応出来るように。

例え、急上昇や急降下をしたって、ジッと見ていれば予感がする。私は、私の中の豊富なバリエーションから瞬時に選び出された表情を用意出来る。


その羽の美しさや歌声に目が眩む事もあるけれど、体温が温かいかどうかで、私は決める。


私の事を信じた鳥に、信じさせた私は一番高く飛んでくれと頼むんだ。


鳥は張り切って飛ぶ。


私はその背から飛び降りる。


かみさま。私にも、翼をください。一人で飛ぶ為に。美しくなんてなくて良いです。

翼を手に入れたら、自分で美しくしてみせますから。
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2009年04月29日

言ってはいけない

日本安全神話は既に崩壊した。


夜に女性が一人で歩くなどもはや自殺行為。昼間だって油断出来ない犯罪国となってしまった。

いつでも付け焼き刃の政府は、全国民に「禁句マスク」の着用を義務付けた。このマスクは、一見普通のマスクだが、着けると本音を言えなくなる代物だ。このマスクの開発に、現総理は心血を注いだ。


犯罪の中でも多いとされる「怨恨がらみ」の事件撲滅を狙ったようで、確かにマスクを着けた人間達は、顔上半分だけで微笑み「本日はお日柄もよろしく」なんてニコニコしている。


「お前がムカつく」なんて事を言ったら殺し合いに発展するだろう場面が今やピースフル。


死亡者は激減し、総理はノーベル平和賞を受賞した。「これから益々、平和な国、いや世界に平和を広げます」なんて涙目で演説ぶってた。けど。

マスクの副作用、理解してなかったんだね。

日本中で今「愛してる」ブームが来てる。とにかく誰にも彼にも「愛してる」と言い合い、その場で服を脱ぎ捨ててくんずほぐれつ。

犯罪の大きな原因「怨恨」を超えた「痴情のもつれ」。


あーあ。これからまた、忙しくなるぞ。
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2009年04月28日

響く

ストレートな音楽が好きだ。


汚くとも激しかったり、とにかく美しかったり。

その音の中に自分が溶ける瞬間が、何より心地良い。チリチリと痛むくらいに透き通る音に触れて涙を流す事が好き、なんて言ったらナルシストだと思われるかな。


甘い音が秘やかに私の中に侵入したり、他では見せられないくらいに激しい音を欲したり、理路整然とした音に敬謙な気持ちになったり…。


私は普段、ヘッドフォンで音を受け入れる。だから、周りからはどんな音楽を聴いているのか把握出来ないだろう。だって、どんな音楽も顔色変えずに聴くでしょ。


だけど、愛でている事は事実。誰にもわからなくても、音も私を愛でている。これは密会だ。忍び足で、唇を噛み締めての。


好きな音に溺れる幸せ。感電ギリギリの快感。

今度は私が感電させる番だね。
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2009年04月25日

たいした事はない

別に七ツ集めるとかじゃなくてね。人にはひとりにひとつずつ珠がある。

彼は優等生の白色だ。勉強も運動も出来て、誰からも好かれる輝く色。私は。勉強は出来るが運動はダメ、捻くれ者で短期ゆえ敵が多い。よって珠は濁った色。何色なんて大層な名前はない。

彼は、私の珠を綺麗な色にしようと努力した。けれど私はその気持ちに答えられなかった。というか答えなかった。面倒だから。

一時期の興味で美しくしてくれた後、あなたはその事実を勲章として周りに見せびらかすのでしょう。いかに努力したのかを面白おかしく語るのでしょう。そんなの堪えられないよ。


だから私は濁ったままを選ぶ。




いや、違う。



もしも私の珠が磨かれて美しい色になってしまったら…。怖いんだ。また濁る事が。濁らないよう必死になり、私が私でなくなる事が。そんな私をあなたが嫌いになる事が。


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2009年04月22日

チギレル2

彼の固くつぶった瞼から強情な涙が頬を伝った。もしかして、誰かに痛めつけられているのかい?その憎悪を僕にぶつけているのかい?

もしそうなら。


僕は静かに目をつぶろう。彼が優しくしてくれた時間。彼の憎しみ。彼の涙。


また体が浮いた。彼が掴んだのだ。手は震えている。


良いんだよ。気が済むまで、なぶりなよ。僕は君の役に立ちたい。君が好きだから。

意識は混濁し、僕の手を彼が振り払ったのが最後だった。
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